英国は自動車産業の世界的リーダーであり、モビリティの未来を形成し、コネクテッドカー、自動運転車両、カーシェア、電気自動車の発展をリードしています。英国では2035年またはそれよりも前にゼロエミッション車への移行の可否について協議をしています。また、英国自動車産業は、自動運転技術により莫大な経済的利益が創出され、2035年までに520億ポンド(約6.8兆円)規模となる見込みです。
Future of Mobility GREAT Season
<モビリティの未来> 始動
自動車業界をはじめ、製造業のサプライチェーンは新型コロナウイルス感染症により多大な影響を受けています。日英交流年「UK in JAPAN」再開後第二弾となる Future of Mobility GREAT Seasonでは、「モビリティの未来」をテーマに多様なイベントを2020年10月から2021年5月にかけて開催。世界が直面する共通の課題解決に向けて「クリーン」と「コネクテッド」にフォーカスをあて、イノベーション、研究開発、ビジネスチャンス創出、日英・産官学の協働推進等、モビリティの未来につながるヒントを探ります。
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英国の自動車産業が強い5つの理由
1. 世界トップレベルの自動運転テストベッド
英国には、自動運転車両技術の試験・開発を行うための独自の環境や機能が備わっており、6つのテストベッドを保有しています。アイディアをコンセプトから開発まで展開でき、それぞれのテストベッドを3時間以内のドライブで移動することができる世界で唯一の国です。
2. 低炭素社会へ向けて充実した政府主導の支援体制
クリーンな車両駆動方法のためのイノベーションの支援など、80以上の研究プロジェクトに2億2500万ポンド(約300億円)を出資しています。
3. 電動自動車用バッテリー研究開発及び製造への支援体制
バッテリー寿命の延長やリサイクル、全固体バッテリーを含む次世代のバッテリー技術開発へ2億7400億ポンド(約360億円)を出資。また、2020年には約1億ポンド(約140億円)の政府支援によるUK Battery Industrialisation Centreをコベントリーに開設し、バッテリーの大量生産までの製造技術をサポートします。
4. 自動車サプライチェーン
あらゆる製品を網羅する充実したサプライチェーンにより国内調達率は44%を誇り、自動車メーカーとサプライヤーとのビジネスマッチングイベントなどを通じて、さらなるビジネス機会を提供しています。
5. 世界最高レベルの人材の確保
世界10位以内の研究大学のうち4校、コンピューター科学大学の3校が英国の大学です。